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大親友の結婚式 |
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わたしには中学時代からの大親友がいる。
同じ高校へもすすんだこの親友は30才を過ぎても一向に結婚する気配がない。
すでにわたしは2人目を出産し、2人の子どもも幼稚園に通って、自分の時間が出来始めたころ、彼女が結婚することになった。
何度か家に彼を連れてきてくれたことがあったが、某グループのボーカル似のイケメンな彼だった。
そんな彼は彼女よりかなり年下。
当時まだ20代だったような。
ただ、出身がわたしたちの住んでいるお隣りの県ということもあり、披露宴はその中間地点で行われることに。
電車を乗り換えること1時間半。
大親友の結婚式とあって、子どもの運動会を遠くからでも撮影できるように、一眼レフを使いこなしていたわたしは、カメラを抱えての出席。
親友からも撮影を頼まれていたので、披露宴の間中、カメラを持って歩き回り、スピーチのときだけは、
すました顔で学生時代の思い出や、彼女を大切にしてほしいと彼にお願いをした。
で、また撮影。
驚いたのは、彼女のお色直しの衣装。
お嬢様の彼女がピンクのドレスを着たとき、それなりに毒づいていた親友が、同じピンクを着ていたから(笑)
しかも、その当時からすでに10年近くの月日が流れていたから。
わたしのイメージでは、親友のイメージは青か水色だった。
やはり恋愛のパワーってすごい!!!
披露宴後、新婚旅行中に結婚式でのアルバムを作ってしまったわたしは、親友の実家へアルバムとネガを届けた。
後に出産後の彼女の赤ちゃんを見に、実家へお邪魔したときに、玄関にピンクのドレスを着て一人で移っている、額縁に入った大きな写真を見たときは、
本当に驚いたけれど、わたしの撮影した親友の写真を気に入ってくれているのが伝わって、とてもうれしかった。
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